気象衛星NOAA用 受信アンテナの製作(ダブルクロスアンテナ 2)

 

 

●フェーズラインの製作

下記は、フェーズラインに使う同軸ケーブルが、「3D−2V 短縮率0.66〜0.67」にした場合です。
もし、種類の違う同軸ケーブルを使う場合はメーカーサイトから短縮率を確認して下さい。

@北(N))と南(S)のエレメントに接続する同軸ケーブルの長さΔLは、「0.36m」です。
Aこの長さの同軸ケーブルを2本作ります。
B次に、東(E)と西(W)のエレメントに接続する同軸ケーブルは、それより1/4λ長い「0.72m」です。
Cこの長さの同軸ケーブルを2本作ります。

左図のように、同軸ケーブルを結線します。(クリックで拡大)
給電部の結線を行いますが、十分把握して作業を進めてください。

エレメントとフェーズラインの結線は、後ほど行います。。

 

 

 

給電部から東西南北のエレメントに向けて4方向にわかれます。
そのうち、東西の2方向は1/4λ分長い同軸ケーブルを使います。
仕上げは、自己融着テープとビニルテープを巻いて絶縁します。
ケーブルが分岐する隙間部分は、ホットボンド等で埋めます。

分岐の手前にフェライトコアを使います。
使用数を増やすと、数に比例してインピーダンスも増加し、
電磁波ノイズの減衰効果は大きくなります。

完成したら、テスターで導通チェックを行います。
分岐したケーブル先端に、東西南北(NSEW)を油性ペンで書き示しておくと、
間違いも起きないでしょう。

 

 

 

 

●アンテナ中心部の作成

アンテナの中心部分には、防水ケースを使って4方向のブームを支えます。
ケースの穴あけは、下の中心から同軸ケーブルを通す穴1箇所と、ブームを通すケース側面4方向、
それとブームを根元で固定する束線バンド用の穴8箇所を開けます。
このブームには、カーボン製のパイプ(C-280)を使って 強度と軽量化を図っており、
長さ・太さともにピッタリサイズで切断の必要はありません。
このパイプの中に同軸ケーブルを通してから(東西南北に注意)、ブームを固定させます。
但し、固定は束線バンドの締め付けで仮止めする程度にして、後で調整が出来るようにしておきます。
ホットボンドで固定するのは、最後にしましょう!
カーボン製パイプの購入はこちらのサイトから・・・・「通信販売」のページへ進んで下さい。

※製作に夢中になってしまい、途中の写真を撮り忘れました。

 

●エレメント部分の製作

ベーク板に写真のようにドリルで穴を開けます。
穴の大きさは束線バンドが穴に通る大きさです。中心の穴は同軸ケーブルを通す穴で、広げすぎないように注意します。

エレメントの固定には、束線バンドを使います。

 

 

中央部の穴から同軸ケーブルを引き出し、アルミパイプ(エレメント)の先端に接続します。
アルミパイプに銅線を通してからラジオペンチ等で潰す感じで圧着します。

左右のエレメントは、中心から5mmほど間隔を空けて束線バンドで固定します。

 

 

裏から見ると、ブームの中にに同軸ケーブルが通されて、エレメントの左右に繋がっています。
これと同じように4方向作ります。
写真のように長く飛び出た同軸ケーブルは防水ケース側から引っ張ってのケースの中に収めます。

 

 

 

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