WXtoImgによる増強イメージ

 

Enhancements (増強)について

ここにある各増強(Enhancements)は、可視光線画像や近・遠赤外線画像をそれぞれ較べて処理を加え画像を表示します。 反射と放射について 植物は近赤外線(NOAA,ch2)の反射がとても強く、水は近赤外線の反射が弱い性質です。また植物は、黄緑色の光や青色の光では反射が強い性質です。植物と水の反射特性は逆です。 ですから、ある場所の近赤外線反射が強く、黄緑色光や青色光の反射が弱いと判ると、そこには植物があると考えられます。遠赤外線では、物体表面の温度に比例した放射から温度が測定できます。

※Projection(投影法)は全て「Normal」です。

Normal

Pristine

Contrast enhance

[Gamma]、[Sharpening]、[Despeckling]や その他の指定は使いますが、増強はしない画像を表示します 未処理な画像を表示します。この画像は、他の画像ソフトが行う画像処理の為に増強されていません。 オプション機能の[Contrast]の指定を使って、明暗差増強をします。

Black and White

Contrast enhance(A ch)

Contrast enhance(B ch)

黒と白の画像を作ります。暗いピクセルは黒に、明るいピクセルは白に替えます。 明暗差増強を、NOAAチャンネルA画像のみに行います。他の画像は表示しません。 明暗差増強を、NOAAチャンネルB画像のみに行います。他の画像は表示しません。

MCIR (Map Color IR)

MCIR with precipitation

MCIR anaglyph false 3D

海を青色に、地表を緑色にするために、NOAAセンサ4の赤外線画像を使います。高い雲は白く、低い雲は灰色に、地表と海を有色にし雲を明るく見せます。しかし、地表と海及び低い雲の区別は難しいかもしれません。暗い色は、より暖かい部分を示します。 左記のMCIRに、高高度にある低温の雲にNO増強と同じ色をつけて表示します。 左記のMCIR使って疑似立体画像を表示します。3Dメガネ(右目に青・左目に赤)を使うと、上層から下層の雲が立体的に表現され、画像全体が浮き出て見えます。

MSA multispectral anaglysis

HVCT with precipitation

HVC false-color

[HVCT false-colour] と同じですが、水表面とその色は、地表面温度以上に表現されます。 [HVCT false-colour] と同じですが、降水確率が高くなる高高度にある雲の頂点には、 NO enhancement と同様に色付けをします。 HVC色系を使って、温度に基づいたNOAA,APT画像から疑似色画像を作ります。色調はセンサ4画像を元にした温度を使い、明るさはヒストグラム均一化されたチャンネルA画像の色彩度を使います。 HVC色系は、異なる色の同じ明度(value)は、同じ輝度であるように表現され、色の間隔は同じように見えます。HVC色系では、明るい領域は不飽和になります。

HVC with precipitation

Sea surface temp

Daylight sea surface temp

[HVC false-colour] と同じですが、降水確率が高くなる高高度にある雲の頂点には、 NO enhancement と同様に色付けをします。 海表面温度に基づくNOAA,APT画像から、疑似色画像を作ります。疑似色にする為にセンサ3とセンサ4画像を元にした、海表面温度を使います。海と雲と地表の識別はしません。海表面温度は、ピクセル中にある薄い雲や小さい雲や、信号の雑音があると不正確になるでしょう。海表面温度補正は、NOAA衛星の仕様を知る必要がありますので、この増強を使う時は、予め特定のNOAA衛星を選びます。この増強に限り表示される温度は、海表面温度アルゴリズムを使用し計算されます。 太陽光海表面温度(NOAA)は、海表面温度に基づいたNOAA,APTの画像から疑似色画像を作ります。疑似色にする為にセンサ4画像を元にした海表面温度を使います。これは、センサ3とセンサ4を使う上記の海表面温度(NOAA-#,3-4)ほど正確でありませんが、センサ3とセンサ4画像が使えない時に有効です。海表面温度は、ピクセル中にある薄い雲や小さい雲や、信号の雑音があると不正確になります。

Vegetation

Anaglyph false 3D

Color anaglyph false 3D

NOAA,APTセンサ1とセンサ2画像を使います(これは衛星打ち上げ後のテスト期間中に使われます)。植物分布画像を作り、地表は緑色、水は紺色、雲は白色にします。この増強は調色(Palette)を使わず、また温度標準を用いません。 雲の高度を知る為にチャンネルA画像から、疑似立体表示(赤/青眼鏡で見ると立体画像になります)を作ります。 NOAA衛星の組み合わせた画像を使い、HVCT増強の色彩に基づく疑似立体表示(赤/青眼鏡で見ると立体画像になります)を作ります。

Class enhancement

NO color enhancement

ZA general IR enhancement

このNOAA,APT画像は、最適化集合体を作る処理を繰り返し使います。チャンネルAとチャンネルB画像の両方に同様の特性を持つ27までの画素(ピクセル)の集まりが作られます。この分類は、ヒストグラム均一化されたチャンネルA画像を色付けるために使用されます。 これは、NOAA赤外線明暗差増強です。非常に暗い地表と海面域の明暗差を大幅に増し、低温度の雲上部に色をつけます。地表と海面の詳細を表示し、雲上部温度が判る表示を行います。この増強は温度標準を用います。 これは、NOAAの一般的な気象用赤外増強機能です。温度情報がほとんど無い極低温度(-60度以下)と高温度(30度以上)の部分は、両方を極端にすることで明暗差強調がされます。この増強は温度標準を用います。

MB thunderstorm

MD warm season MB

BD hurricane

低温度の雲上部に対する増強です。最も強い降雨が、雷雨のどこに生じているかを示すのに役立ちます。この増強は温度標準を用います。 NOAA,MD増強は、一般に広く使われるMB増強を修正したものです。これは暖かい季節に使うことを目的とし、増強曲線の-35度から-60度の"くさび状"の範囲に、増強した画像を表示します。 もう一方で、暖かく低い雲(30度から7度の範囲)に増強をします。この部分にある雲の範囲はMBより多少広く、増強は弱めです。この増強は温度標準を用います。 これは、NOAA熱帯低気圧(ハリケーン、台風、サイクロン、ウイリー・ウイリー)増強です。熱帯低気圧の強さに関連がある「目」と、その回りの「雲の壁」の特定な温度を最も明るく表示します。この増強は温度標準を用います。

CC enhancement

EC enhancement

HE western US

NOAA,CC増強曲線。この増強は温度標準を用います。 NOAA,EC増強曲線。この増強は温度標準を用います。 NOAA,HE増強は、主にアメリカ西部の気象業務に使われます。多種な雲に合う増強を行いますが、多少複雑で初めは使いづらいかもしれません。これは、北アメリカ太平洋沿岸に沿う低温度と中温度の雲を2つの灰色で増強します。 結氷温度は容易に見極められ、氷結温度を重視する航空関係者に利用されます。増強曲線にある"くさび状"の部分は、雷雨と前線の仕組みに関係する極低温の赤外線雲上部の5度ずつ-60度の範囲にある温度を表示します。追加される2つの灰色色調の部分は、-60度より低温の雲上部温度を示します。この増強は温度標準を用います。

HF new western US

JF simple sea surface/cold cloud

JJ sea surface/cold cloud

NOAA,HF増強はH系列の主流で、主にアメリカ西部の気象業務に使われます。北アメリカ太平洋沿岸に沿う低温度と中温度の雲を増強します。 増強曲線にある"くさび状"の部分は、雷雨と前線の仕組みに関係する極低温の赤外線雲上部の5度ずつ-60度の範囲にある温度を表示します。この増強は温度標準を用います。 NOAA,JF増強は、海表面温度と雷雨や他の天候に関係する低温度の雲上部を強調する複合型増強系列です。これは、後記のJJ増強よりは単純です。低温度(-33度未満)部分の増強は、MB増強とほとんど同じです。 海表面温度を表示するために、10度から25度の範囲と、熱帯と亜熱帯領域の暖かく低い雲に最大の増強をします。この増強は温度標準を用います。 NOAA,JJ増強は、海表面温度と雷雨や他の天候に関係する低温度の雲上部を強調します。海表面温度を表示するために、10度から25度の範囲と低い雲に最大の増強をします。 結氷温度の有無は、航空関係者にとって重要です。雷雲のような低温の雲上部を、複数の尖った変化に富む増強曲線を用いて詳細に表示します。でも、精度良く温度を測定することは難しいでしょう。この増強は温度標準を用います。

TA enhancement

LC fog/low cloud/precip

WV water vapour

This image is GOES only.
This image is GOES only.
NOAA,TA増強曲線。この増強は温度標準を用います。 NOAA,LC曲線は、GOESの3.9ミクロン赤外線チャンネル(チャンネル2)画像に使われます。霧や低い雲が生じる典型な温度範囲(-9度から36度)を最も増強します。別に、中緯度帯の降雨に関わる-10度から-29度の温度範囲を増強します。 チャンネル2が"温点"に敏感なので、白く表示される火災などを48度から60度の範囲にある増強曲線が見つけることができます。-30度から-67度の範囲は機器が発する雑音のために、増強はしません。この増強は温度標準を用います。 修正されたNOAA,WV曲線は、GOESの6.7ミクロン水蒸気チャンネル(チャンネル3)に使われます。-5度から-90度の範囲のみを増強します。-90度以下の温度は白色に、-5度以上の温度は黒として表示します。この増強は温度標準を用います。
 
©2011 by maru^ya
inserted by FC2 system