●設計
ダブルクロスアンテナの参考文献(英文)が下記にあります。→Double Cross Antenna - A NOAA Satellite Downlink Antenna by Gerald Martes, KD6JDJ
→Signal Plotter and Double Cross Antenna by Jerry Martes & Patrik Tast
→Double Cross Antenna Kit for the 137 MHz band
NOAAの電波は右回転の円偏波で送られてきますので、QFHアンテナと同じように偏波面の変化に対応する作りが必要です。ダブルクロスアンテナ(DCA)は、4方向のエレメントに繋がる同軸ケーブルのつなぎ方と長さで位相差を作り出しますので、作業前に全体を把握しておくことは重要です。製作のポイントはフェーズラインの作り方と、各エレメントの取り付け(方角と角度30°および上下の認識)です。
●準備
今回、使用する材料は下記の通りですが、これに限る必要は全くありませんので各自工夫されてみて下さい。特に部品調達や予算に苦労するようなら他の部材を考えてみましょう。
アルミパイプ・・・・・・・太さ5Φ 長さ95cm×4本。これを半分の長さに切って、合計8本にします。
カーボン性パイプ・・・・内径6mm ×外径7.5mm ×長さ280mm ×4本。非導体で軽くて丈夫なら何でもOK。
同軸ケーブル(1)・・・3D-2V(50Ω) ×3mほど。フェーズラインに使うので、この太さで良いでしょう。
同軸ケーブル(2)・・・5D-2V以上の太さで、給電点⇔受信機に必要な長さ。当然太いほうが損失は少ない。
防水ケース・・・・・・・・タカチ社製の防水ケース×1.中心部の固定と同軸ケーブル(1)を収める。
塩ビ・パイプ・・・・・・・VP25 x 1m
、支柱にする。
ベーク板・・・・・・・・・・縦20mm×横60mm×厚さ1.6mm、4枚。エレメント固定用に使う。大きさや材質は任意。
フェライトコア・・・・・・・線径10mm位のコア×5個。給電点付近など、電磁波ノイズ抑制、侵入防止のため要所に挿入。
コネクタ・・・・・・・・・・・BNC他・相手方の形状でN型・M型を選択。
束線バンド・・・・・・・・長さ10cm以上、数量16本以上。ベーク版にエレメントを固定する。
ドリル(ルーター等)・・エレメントの太さと同じサイズの穴をあけられる程度のドリル。
ペンチやニッパー・・・切ったり曲げたり、必須です。 糸のこぎり・・・・・・・・・パイプの切断に。
カッター・・・・・・・・・・・同軸ケーブルの被覆処理など
ホットボンド・・・・・・・・あると重宝。給電部を固めたり、防水に埋め栓として使ったり。